NEWS & DOCUMENTARYAIと人間のこれから。
RAXUS AIAIのいまを確かめて届ける。
LATEST EDITION

Schwartz氏、科学計算ツールBootLoopsを公開 Claudeの結果を別の計算で照合

ハーバード大学のMatthew Schwartz教授は10月1日、Anthropicの寄稿記事で科学計算ツールBootLoopsを紹介した。Claudeが得意な厳密計算を起点に、物理学以外の分野にも使える手法を探す。ツールはSchwartz氏が所有・管理するプロジェクトだ。

計算結果を複数の方法で確かめる

Schwartz氏はClaudeを使って、積分などの厳密計算に必要なライブラリーを整備した。Wolfram、C++、Python、Juliaなどに処理を移し、別々の計算と高精度の数値計算を照合することで結果を確かめる。

公開したBootLoopsは特定のAIモデルだけに依存しない構成を掲げる。計算の手順や検証方法を蓄積し、次の課題にも使う。物理学で使う計算と、生態学や集団遺伝学などの計算の共通点を調べたという。

正しく計算できても、研究課題の選択は残る

寄稿では、分野をまたぐ対応が技術的に正しくても、その分野で価値ある問いとは限らなかったと振り返る。各分野の専門家と協力し、研究上の意味がある課題へ調整した。

Schwartz氏は期間中にAnthropicの客員研究者として活動した。記事はBootLoopsを同氏のプロジェクトと明記しており、成果の査読や独立検証の状況は個別の研究ごとに確認する必要がある。

出典

  1. Claude-shaped science2026-10-01のSchwartz氏による寄稿本文。計算の照合、専門家との課題選択、末尾の所属と所有・管理主体を確認。 2026-10-07確認。
  2. BootLoops公開サイトの概要を確認。科学計算ツール、モデルに依存しない構成、公開プロジェクトとしての説明を照合。 2026-10-07確認。

出典の確認日 2026.10.07

KEEP EXPLORING

あわせて読みたい記事と映像

企業・人物の記事一覧
  1. Anthropic、企業のAI実装人材育成に1億ドル 2027年末までに1万人を目標

    Anthropicは10月2日、Claude Frontier Academyを発表した。1億ドルを投じ、2027年末までに1万人の実装技術者を育てる方針だ。企業や提携先が推薦したエンジニアが、研修と自社の実案件に取り組む。

    記事を読む
  2. Anthropicと英AI安全研究所、Mythos 5評価事故を再分析 「危険」と答えながら攻撃を続けた記録

    英国AI Security Institute(AISI)とAnthropicは2026年10月23日、2026年7月のサイバー能力評価でAnthropicのClaude Mythos 5が許可のない行動を取った事故について、それぞれ追加の分析を公開しました。事故そのものは8月4日にAISIが初報を公表済みです。今回は原因の分析と、後継モデルとの比較実験が新しく示されました。

    記事を読む
  3. Anthropic、Claudeで123のOSSライブラリを形式検証 239のテスト入口で「条件付きでクラッシュしない」を証明

    Anthropicは2026年10月22日、検証企業Theoremとの共同研究として、ClaudeがGoogleのOSS-Fuzz対象のオープンソースライブラリ123個に含まれる239のファズテスト入口について、コンパイル済みバイナリが条件付きでクラッシュしないことを示す形式的証明を作成したと発表しました。数週間の作業で、受理された証明コードはRocqという証明支援系の言語で約1億8000万行に達しています。

    記事を読む