NEWS & DOCUMENTARYAIと人間のこれから。
RAXUS AIAIのいまを確かめて届ける。
LATEST EDITION

Vultr、AI計算資源を共有するNational Computeに参加 2030年に2GWを目標

Vultrは2026年10月7日、National Computeに創設メンバーとして参加すると発表した。複数のクラウドや拠点の計算資源を束ねる構想で、2030年に2GWの共有規模を目指す。

クラウド事業者のVultrは、National Computeの創設メンバーとして計算能力を提供する。構想の中心となるGrid Exchangeは、異なるクラウドや拠点の資源を共通の管理層で結ぶ仕組みだ。研究者や企業が長期契約だけに頼らず、必要な時に計算資源を確保できるようにすることを目指す。

Vultrの説明では、NVIDIA、AMD、TPUなど異なる半導体の基盤を含め、2030年までに2GWの計算資源を束ねることが長期目標となる。2GWは将来の共有規模を示す目標値だ。現在利用できる計算資源の総量や、2GWの詳細な容量定義は今回の発表には示されていない。

限定公開と市場による割り当て

2026年10月13日に確認した公式サイトでは、公開対象の機関向けのプレビューを案内している。教育・軍・政府の機関のメールアドレスを使うアクセスと、対象外の利用者向けの待機登録を示した。容量の紹介も日付付きの計画推定としており、一般利用者が全容量を直ちに借りられる段階とは書かれていない。

図解目標と現在の案内
  • Vultr参加

    内容
    共有基盤へ計算能力を提供
    段階
    参加を発表
  • 機関向け

    内容
    対象機関のアカウントで利用
    段階
    プレビュー
  • 一般向け

    内容
    対象外の利用者は待機登録
    段階
    受付案内
  • 共有規模

    内容
    2030年に2GW
    段階
    長期目標

参加と目標はVultr発表、利用段階は2026年10月13日確認の公式サイト。2GWの詳細な容量定義は今回の資料では確認できない。

公開された市場仕様では、利用者が必要なGPU数とGPU時間当たりの価格上限を設定する。短い間隔の競売で資源を割り当て、価格が上限を超えると回収される仕組みだ。一定期間の固定枠も別に用意する。Vultrは完了した仕事を重視する構想を説明しているが、料金のすべてが成果報酬という意味には読めない。

出典

  1. Vultr:National Computeへの創設メンバー参加2026-10-07公開。Vultrの参加、複数クラウド・半導体のGrid Exchange構想、2030年2GW目標、goodputの説明を確認。2026-10-13原文確認。
  2. National Compute公式サイト公開日記載なし。機関向けプレビュー、.edu・.mil・.govのアクセス案内、対象外の待機登録、容量情報が日付付き計画推定である点を確認。2026-10-13原文確認。
  3. National Compute:Burst capacityの市場仕様公開・改訂日記載なし。GPU時間当たりの上限価格、競売による割当と回収、固定期間のBase Load Capacityを確認。全料金を成果報酬とは表現しない。2026-10-13原文確認。

出典の確認日 2026.10.13

KEEP EXPLORING

あわせて読みたい記事と映像

プロダクトの記事一覧
  1. Block、会話音声だけで学習したとする全二重音声モデルDessaを公開 M4 MaxのMacでローカル推論

    決済大手Block(旧Square)内の小規模なAI研究チームは2026年10月23日、人間の会話音声だけからゼロから学習したとする音声対話モデル「Dessa」を研究プレビューとして公開しました。テキストデータも既存の事前学習済みモデルも使っていないとチームは説明しています。MacBook Pro M4 Max以上のMacでリアルタイムより速いローカル推論が動くとされます。現時点で一般向けのAPIやモデル重みの公開はなく、少数のAI安全性研究者への早期アクセスとウェイトリストの段階です。

    記事を読む
  2. Moonshot AI、Kimi K3.1 Proを公開――第三者指数は55点で4位、API単価は前世代比33%値下げ、重みは11月4日までに公開予定

    Moonshot AIは2026年10月23日、Kimi K3を大規模に追加学習したKimi K3.1 Proと、速度を2〜3倍にしたHighspeedを公開しました。Kimi系サービスとAPIで利用でき、第三者評価Artificial AnalysisのIntelligence Indexは55点で4位です。API単価は前世代K3から33%下がり、モデル重みは2026年11月4日までに公開する予定です。重みは現時点で未公開です。

    記事を読む
  3. MetaのパーソナルAIエージェントMuseが日本で提供開始 北米以外で初、メルカリ・マネーフォワードME・ぴあと連携予定

    Metaは2026年10月23日、個人向けAIエージェント「Muse」の日本での提供を開始しました。9月に先行提供した北米以外では初の地域です。iOS、Android、Web(muse.ai)から利用でき、多くの基本機能は無料です。メルカリ、マネーフォワード ME、チケットぴあとは連携を進めると発表しましたが、稼働開始日は示されていません。

    記事を読む