Helionは、サーバーをまとめて収容するラックの設計案です。AMDは公開仕様を作る団体Open Compute Projectの規格を採用し、顧客の処理内容に合わせて機器構成を変えられるようにしました。空冷と液冷の構成にも対応する設計です。
用途に合わせた2つの構成
CPU専用構成は第6世代EPYCプロセッサーを使い、最大32,768コアを収容します。エージェントによる処理を担当し、AIモデルの推論は別の設備につなぐ方式です。企業向け構成ではEPYCのCPU、Instinct MI350PのGPU、汎用計算用の機器を1つのラックに組み合わせます。
CPU専用
- 用途
- 大規模事業者
- 構成
- EPYC。推論設備は別途接続
CPU・GPU統合
- 用途
- 企業
- 構成
- EPYCとInstinct MI350Pなど
参照設計の構成例。最大32,768コアはCPU専用ラックの設計上の収容数です。
AMDは、エージェントが使うAIモデルへの呼び出しを振り分ける仕組みも設計に含めています。機器とソフトウェアを組み合わせ、実行する仕事に応じて計算資源を選ぶ構想です。
発表時点ではパートナー各社と開発中です。AMDはHelionの仕様をOpen Compute Projectに提供する予定とし、ラック構成の提供を2026年11月に計画しています。最大コア数は構成の上限で、実際の業務の速度や導入済み設備の測定結果を表すものではありません。
出典
- AMD「Introducing AMD Helion, Agentic AI Compute at Rack Scale」2026-10-12公開。2つの構成例、CPU専用ラックの最大32,768コア、空冷・液冷、モデル呼び出しの振り分け、開発中と11月提供計画を支える。2026-10-13原文確認。
出典の確認日 2026.10.13