前世代のMaia 200は、Microsoft Copilotなどの本番処理で稼働している。Microsoftは2027年からMaia製品群を複数ギガワット規模へ拡張し、自社製品・サービスの主要な推論基盤にする方針を示した。Maia 300の導入済み容量を発表したものではない。
計算の近くにデータを置き、移動を減らす
Maia 300は、計算、メモリー制御、入出力を別々の小型半導体に分けるチップレット構造を採用する。ソフトウェアがデータの配置や移動を管理し、計算に使うメモリーを近くに置くことで、データ移動に使う電力を抑えるという。
1基
- 構成・規模
- HBM4を8積層
- 公表仕様
- メモリー288GB、帯域18TB/s。
1ラック
- 構成・規模
- 96基。4基を載せるトレー24枚
- 公表仕様
- 167kWの電力枠。
大規模構成
- 構成・規模
- 最大128ラック、12,288基を接続する設計
- 公表仕様
- ラック内とラック間を2段階のネットワークで接続。
Microsoftの10月12日付技術解説に基づく公表仕様。HBMは広帯域メモリー。1基のメモリー帯域とラック全体の電力枠を区別した。
ネットワークはラック内の電気接続と、ラック間の光接続を組み合わせる。モデルへの入力を処理する段階と、回答を順に生成する段階の処理装置を別々に配置し、必要な状態を同じネットワーク内で受け渡せる設計としている。
最大7倍は前世代とのラック単位の比較
Microsoftは、96基を搭載した構成でMaia 200比のトークン処理量がラック単位で最大7倍になると説明した。トークンはモデルが扱う文字や語の単位。この値は会社が公表した比較で、1基あたりの性能が7倍という意味ではない。
今回の発表では、一般利用者向けの提供日や利用料金は示されていない。2027年の本番導入と、自社の推論基盤を拡張する計画が中心となる。
出典
- Scott Guthrie(Microsoft)「Microsoft to expand Azure Maia system to multi-gigawatt deployments」2026-10-12一次資料。Maia 200の本番稼働、Maia製品群の拡張、Maia 300の2027年導入、ラック単位の性能比較を確認。2026-10-13確認。
- Rani Borkar・Saurabh Dighe(Microsoft Azure)「Deep dive into Azure Maia 300 architecture」2026-10-12一次資料。データ配置、チップレット、1基のHBM仕様、96基・167kWのラック、128ラック・12,288基の接続設計、入力処理と生成処理の分離を確認。2026-10-13確認。
出典の確認日 2026.10.13