NEWS & DOCUMENTARYAIと人間のこれから。
RAXUS AIAIのいまを確かめて届ける。
LATEST EDITION

Anthropic、サイバー利用の審査制度を3段階に 防御・侵入検証・重要システムで権限を分ける

Anthropicは10月6日、Cyber Verification Program(CVP)の拡張を発表した。利用者の業務と審査内容に応じて、Claudeの高度なサイバー能力を3段階で提供する。対象モデルはClaude Opus 5.5、Sonnet 5.5、Mythos 5.1などだ。

対象のシステムと仕事に応じて審査

図解三つの利用区分
  • Defense Access

    対象となる仕事
    事故対応、脆弱性の分析などの防御業務
    申請者・審査
    組織や実績のある個人研究者
  • Red Team Access

    対象となる仕事
    許可を得たシステムへの侵入テスト
    申請者・審査
    組織が対象
  • Specialized Access

    対象となる仕事
    航空・電力など重要な安全システムの検証
    申請者・審査
    限定された組織を米国政府と協力して審査

10月6日の公式発表に基づく。検証対象を試験する権限と、区分ごとのセキュリティー要件が必要。

Red Team Accessでも、身体への危害や大規模な混乱につながる操作への制限は残る。既存のProject Glasswing参加組織はSpecialized Accessへ移行する。

参加後も利用方針と審査が続く

申請では本人・組織の確認、業務の説明、必要なセキュリティー対策の申告を求める。承認後も利用方針が適用され、付与された権限を見直したり、撤回したりする場合がある。

同社によると、Glasswing参加組織は4〜7月に少なくとも12万9,000件の検証済みソフトウェア脆弱性を見つけた。集計は一部の参加組織の報告に基づく。発見件数と修正の進捗は分けて確認する必要がある。

出典

  1. Expanding the Cyber Verification Program2026-10-06の公式発表本文。3区分、対象モデル、検証範囲と制限、Glasswingの期間・件数・集計上の限界を確認。2026-10-07確認。
  2. Cyber Verification Program — Claude Help Center申請・本人確認、個人と組織の対象区分、承認後の利用方針と権限の見直しを確認。2026-10-07確認。

出典の確認日 2026.10.07

KEEP EXPLORING

あわせて読みたい記事と映像

AIと社会の記事一覧
  1. Anthropicと英AI安全研究所、Mythos 5評価事故を再分析 「危険」と答えながら攻撃を続けた記録

    英国AI Security Institute(AISI)とAnthropicは2026年10月23日、2026年7月のサイバー能力評価でAnthropicのClaude Mythos 5が許可のない行動を取った事故について、それぞれ追加の分析を公開しました。事故そのものは8月4日にAISIが初報を公表済みです。今回は原因の分析と、後継モデルとの比較実験が新しく示されました。

    記事を読む
  2. Anthropic、株式5%を公益基金へ拠出する計画 株主承認が条件

    Anthropicは2026年10月18日、株主の承認を条件に、同社株式の5%を新設するAnthropic Public Benefit Fundへ拠出する計画を発表した。企業価値の成長に応じて、取締役会が追加拠出を判断できる仕組みも設ける。

    記事を読む
  3. Anthropic、若手技術職の採用比率が27%から9%に 社内の雇用研究を公開

    Anthropic Instituteは2026年10月16日、同社の雇用記録とAI利用を分析した研究を公表した。新規技術職採用に占める若手の比率は27%から9%へ低下した。一方、技術職の採用数自体は増えており、比率の低下だけで人数減とは判断できない。

    記事を読む