同じ会社の記録から仕事の変化を調べる
Nathan Wilmers氏ら4人は、人事記録、AI利用ログ、成果指標、採用時の評価などを分析した。17人へのインタビューも組み合わせている。AIを開発し、自社でも積極的に使う企業の内部研究だ。
2025年初め以降、技術部門の在籍者に占める若手の比率は21%から14%へ下がった。若手技術職が新規技術職採用に占める比率も27%から9%へ低下した。全社が急拡大する中、技術職の採用数は絶対数では増えている。
在籍者に占める比率
- 比較の起点
- 21%
- 報告時点
- 14%
新規採用に占める比率
- 比較の起点
- 27%
- 報告時点
- 9%
出典は研究本文のLabor demand at the frontierと図1。2025年初め以降の変化。在籍者の分母は技術部門、新規採用の分母は技術職の採用。人数の増減を示す図ではない。
エージェント稼働6倍は成果6倍ではない
2026年8月には、社員が指示する対話型エージェントの稼働時間が、人間の推計勤務時間の6倍になった。エージェント側は推論やツール操作の時間を合算し、30分を超える待機は除く。人間側は社員数と週40時間の仮定で推計した。並列稼働も含むため、仕事の完了量が6倍という意味ではない。
エンジニア1人当たりのコードコミット数は6か月前の約5倍だった。ただし、コード量やコミット数だけで品質や事業価値の向上を測ることはできない。
人間がAIを管理する仕事も増える
AIの計画、レビュー、監視ツール作りなどに当たる作業は、平均的な社員の対話型Claudeセッションの約10%から約22%へ増えた。比較期間は2025年秋から2026年春で、勤務時間の割合ではない。
研究は観察データに基づく。ツール利用者の選び方や急速な事業成長も結果に影響しうる。若手の採用比率低下がAIだけに起因したと証明した研究でも、一般企業の雇用を代表する調査でもない。
出典
- Anthropic Institute「How employment is changing at Anthropic」2026-10-16公表。人事・採用構成、図1・2・3・7と注記、推計方法、観察研究の限界を確認。2026-10-17確認。
出典の確認日 2026.10.17