公開したリポジトリには、管理APIなどを担うコントロールプレーン、クラスター内の制御サービス、インストーラー、APIクライアント、AIアシスタント向けMCPサーバーなどを含む。READMEとライセンスファイルでは、コードにApache License 2.0を適用すると明記している。
GPUの割り当て、共有、組織管理を分けて導入
4つの部品はKAI Scheduler、GPU Fractioning Operator、KAI Resource Management、Workload Mapだ。ジョブの配置、GPUの分割共有、部署やプロジェクトごとの割り当て、処理単位の構造把握をそれぞれ担う。KAI Schedulerは以前から公開されており、今回の発表は管理機能を含む統合基盤全体の公開に当たる。
ジョブの配置
- 部品名
- KAI Scheduler
- 役割
- GPUを意識した配置、公平な共有、クォータ管理
GPUの分割共有
- 部品名
- GPU Fractioning Operator
- 役割
- CUDAの分割機能をKubernetesから利用
組織ごとの割り当て
- 部品名
- KAI Resource Management
- 役割
- 部署・プロジェクト、割り当て量、ノード群を管理
処理構造の共通化
- 部品名
- Workload Map
- 役割
- 異なる処理形式の構造を記述。単体ではスケジューリングしない
NVIDIAの2026年10月13日付技術ブログに基づく。各部品は個別に導入可能。GPU分割機能は対応するCUDAなどの環境条件に依存する。
NGCの配布製品は利用条件とサポートを確認
NVIDIA NGCでは、統合環境を導入するHelmチャート付きのCommunity Productも提供する。有償Run:ai契約やサポート利用権は不要だが、ダウンロードにはNVIDIAのソフトウェア利用契約と製品別条件への同意が必要になる。企業向けサポートは含まれない。ソースコードのライセンスと配布製品の利用条件は別に確認する必要がある。
導入チームは統合基盤と単体部品のどちらを使うか選べる。今回の記事では、稼働率や費用の一律の改善率を示していない。公開の範囲を確認したもので、編集部が自社のGPU環境で性能を検証した結果ではない。
出典
- NVIDIA Technical Blog「NVIDIA Run:ai Is Now Open Source」2026年10月13日発表、10月14日本文確認。統合公開、4部品の役割、KAIの既存公開、NGC利用条件を照合。
- NVIDIA DSX AI Factory「run-ai」公開リポジトリ2026年10月14日確認。READMEのRepository Map、導入案内、Apache 2.0表記を確認。
- run-aiのLICENSE2026年10月14日原文確認。Apache License 2.0の本文を照合。
出典の確認日 2026.10.14