Christophe Fouquet最高経営責任者は、顧客がAI関連投資の規模と継続期間を見込み、短期・中期の装置需要予測を引き上げていると説明した。一部の顧客は2029年、さらに2030年の発注にも関心を示している。これは発注意向の説明で、両年の確定受注額を示したものではない。
2028年の増強案をさらに拡大する方法を検討
ASMLが従来示した計画は、Low-NA EUVとDUV液浸装置の供給能力を2027年に2026年比で30%増やすものだ。2028年には両装置でさらに30%の増強を検討していた。今回、2028年の増強を従来の30%案より大きくする方法を調べると説明した。追加の装置数や最終的な増強率は示していない。
2027年
- 公表した内容
- Low-NA EUV・DUV液浸の供給能力を2026年比30%増
- 段階
- 計画。現計画では顧客需要を満たせない見通し
2028年
- 公表した内容
- 従来の追加30%案を超える増強方法を調査
- 段階
- 検討中。現計画では顧客需要を満たせない見通し
2029・2030年
- 公表した内容
- 一部顧客が発注への関心を表明
- 段階
- 発注意向。確定注文とは区別
ASMLの第3四半期決算リリースのCEO説明と脚注2に基づく。30%は対象装置の供給能力についての数字で、全社売上やAI半導体生産量の増加率ではない。
第3四半期売上は116億6200万ユーロ
第3四半期の売上高は116億6200万ユーロ、純利益は49億6000万ユーロ、売上総利益率は57.5%だった。2026年通期の売上高は440億〜450億ユーロ、売上総利益率は約56%を見込む。四半期の実績と通期の会社予想を分けて読む必要がある。
編集部の見方では、AI向け計算基盤の拡張を評価する際、半導体メーカーが使う製造装置の供給計画も確認項目になる。ただし今回の発表だけでは、将来のGPU供給量やAPI料金の変化まで確定できない。次の焦点はASMLが2028年の増強幅を決め、顧客の発注意向が受注に結び付くかだ。
出典
- ASML「Q3 2026 results」2026年10月14日発表・本文確認。決算表、CEOの需要・供給説明、脚注2の対象装置と30%の基準年を照合。
- ASML名義のGlobeNewswire決算リリース2026年10月14日発表・本文確認。同社配信の決算表と見通しを照合。別の独立報道として数えない。
出典の確認日 2026.10.14