IARAは、社内の方針に沿って各チームが複数のAIモデルを使うための基盤だ。OpenAIもモデル提供者の一社に含まれる。同行はモデルへのアクセス管理に加え、トークン単位の費用、回答の正確さ、責任あるAI利用の方針をまとめて管理している。
法務部門では文書の読み取り、分析、解釈を自動化している。9000万件超は保管文書の数で、毎月読み取った文書数を表す数字ではない。月200万件超は実行するタスク数であり、文書数とは単位が異なる。
文書基盤
- 公表値
- 9000万件超
- 対象
- 保管する文書の数
月間処理
- 公表値
- 200万件超
- 対象
- 実行するタスクの数
効率改善
- 公表値
- 20〜80%
- 対象
- 法務部門の一部工程
出典はOpenAIの2026年10月16日付事例。いずれも当事者の公表値。文書数、月間タスク数、工程別の改善率は別の指標。
当事者は法務部門の一部工程で20〜80%の効率改善があったと説明する。公表資料には算出方法や工程別の内訳が示されておらず、銀行全体の費用削減率には読み替えられない。第三者が検証した数値としても扱えない。
顧客向けの対話サービスia.iは、初期段階で約30万人に提供された。テキストや音声で銀行サービスを利用し、必要に応じて人の担当者につなぐ。2026年末までの全顧客への提供は目標であり、達成済みの実績とは区別する必要がある。
今回公表されたのは、既存サービスと社内基盤の運用事例だ。今後はia.iの提供拡大の実績と、法務AIの品質・費用を工程ごとに評価できる情報が確認点となる。
出典
- OpenAI「How Itaú is building generative AI for its entire customer base」2026年10月16日公開。IARAの統制、法務AIの規模・改善率、ia.iの初期利用と年末目標。2026年10月18日本文確認。
出典の確認日 2026.10.18