World ID Appは、証明(Proof)の請求、保管、提示を1か所で行うアイデンティティウォレットです。会社は今年、ウェブ上の自動トラフィックが人間のトラフィックを初めて上回ったとし、ボットと人間の区別や、機密書類を出さない属性確認の需要を背景に挙げています。
Proof of Human人間であること
- 取得方法
- Orbでの一回限りの検証
- 想定場面
- 重要度の高い操作
Proof of Presenceその場にいること
- 取得方法
- スマートフォンでの簡易確認(セルフィー)
- 想定場面
- 日常的な操作
Proof of Attributes年齢や国籍などの属性
- 取得方法
- 政府発行の身分証明書
- 想定場面
- 年齢・国籍の制限がある場面
出典はWorldの2026年10月18日発表。各証明の取得方法と想定場面を整理した図で、検証の成否や利用者数を示す図ではありません。
Proof of Attributesは、政府の身分証明書から年齢や国籍など必要な属性だけを示し、身元を含む他の情報は渡しません。会社は一度きりの無効化子(nullifier)を使い、やり取り同士の紐付けを防ぐ設計や、個人データを保存しない構成を説明しています。
基盤はWorld ID 4.0で、量子コンピュータへの対応を前提とした暗号方式の更新が含まれます。企業向けには既存のセキュリティ基盤との互換、アクセス喪失時の復旧、乗っ取りへの耐性を挙げている。
エージェントへの応用も示されました。人は自分の証明をAIエージェントに委任でき、エージェントは第三者のサービスに対してその証明を示せます。エージェント用の開発キットAgentKitはベータ版です。ウェブサイト側は、リクエストの背後に実在の人がいるかを確認できます。
会社の公表値では、Proof of Humanを持つ人は1800万人を超え、提示は累計4億7500万回以上です。Orbでの検証をしていなくても、スマートフォンで取れるProof of Presenceなどの利用は可能で、旧World Appの証明は引き継がれます。なお、150か国以上での提供は利用者数を意味しません。金融やECでの採用、地域ごとの規制対応が今後の観察点です。
出典
- World「World ID app: a new identity wallet for the age of AI」2026年10月18日公開。150か国以上での提供、3つの証明、World ID 4.0、nullifierの設計、1800万人と4億7500万回の公表値、エージェント委任とAgentKit。2026年10月20日に本文確認。
出典の確認日 2026.10.20