測ったのは、一定時間に完了できるタスクの数です。Modalは多数のコンテナを同時に動かし、コンパイルやファイル検索、Git操作などのCPU処理を評価しました。LLMの推論やネットワークの待ち時間を含めた、エージェント全体の速度を測った結果ではありません。
評価には同社の「Agentless Agent Bench」を使っています。Terminal-Bench 2.1から、通信を使わない50種類の模範解答と検証処理を選びました。事前に起動したDockerコンテナで解答を実行し、検証に合格した場合だけ完了として数えます。
- 01 対象
50種類
Terminal-Bench由来の模範解答と検証処理を使用
- 02 実行
通信を除外
起動済みコンテナでタスクを繰り返し並列実行
- 03 集計
合格した完了数
検証を通ったタスク数を一定時間で集計
出典はModalの公式発表と公開リポジトリ。最大約2倍は同社の高負荷時の比較結果で、LLMの推論速度や全タスクの所要時間を表しません。
負荷のない環境で1件ずつ実行した評価では、Veraが常に大幅に速かったわけではないと同社は説明しています。一方、多くの処理がCPUやメモリーなどの資源を取り合う条件では差が広がりました。Modalは、Veraのメモリー帯域の広さが高密度な実行に役立つと説明しています。
最大約2倍はModalによる初期ベンチマークの公表値です。利用者の実際のタスクがすべて半分の時間で終わることや、利用料金が半額になることは示していません。独立した第三者による再測定も、今回確認した資料には含まれていません。
ModalはVera CPUへの対応を展開し、NVIDIAやクラウド事業者と協力して設備を拡充する方針です。従来のx86中心の環境からArmへ対応を広げるには、基盤やイメージのビルド機構の変更が必要になると説明しています。一般提供日や料金は今回の発表では示していません。
出典
- Modal「NVIDIA Vera CPUs double throughput for Modal Sandboxes」Erik Dunteman、2026年10月19日。最大約2倍の比較対象・高負荷条件、逐次実行との違い、Vera対応方針。2026年10月19日に本文確認。
- Modal「Agentless Agent Bench」公開リポジトリREADMEと実装を2026年10月19日に確認。Terminal-Bench 2.1由来の50課題、通信・LLM待ち時間の除外、検証合格を完了と数える方式。
出典の確認日 2026.10.19