01 / DEAL
4店舗の事業が、
2027年2月に移る
2026年10月19日、クリエイトエス・ディーはセブングループ2社が運営する調剤薬局4店舗の譲受けを決め、契約を結んだ。
取引概要
30秒で読む
契約締結済み・譲受2027-02-01予定2026年10月24日時点
クリエイトSDホールディングス(3148)傘下のクリエイトエス・ディーが、医療モール型調剤薬局4店舗を事業譲受する。
売り手は株式会社セカンドセブンと株式会社サードセブン。2026年10月19日に契約を締結し、譲受の予定日は2027年2月1日である。
対象は4店舗の事業であり、売り手2社の株式は含まれない。譲受価格は非公表で、執筆時点(2026年10月24日)は譲受前にある。
DEAL PROGRESS
契約は締結済み、譲受は2027年2月1日予定
- 01取締役会決議・事業譲渡契約の締結
セカンドセブン・サードセブン運営の4店舗を事業譲受する内容で、2026年10月19日付。 (S1)
完了|2026-10-19 - 02事業譲受の実行
4店舗の譲受予定日。執筆時点(2026年10月24日)は譲受前で未了。 (S1)
予定|2027-02-01 - 03実行後の開示確認
完了公表・対象店舗名・承継範囲の明細は2026年10月24日時点で未確認。 (S1) (S2)
未確認|開示待ち
日程は2026年10月19日の適時開示による。契約の締結と譲受の実行は区別して扱う。 (S1)
全履歴(3件)を開く
2026.10.19 15:30
TDnetへ適時開示を投稿し、4店舗の事業譲受を決めると公表した。 (S1)
2026.10.19 16:32
流通ニュースが契約と店舗情報を伝えた。譲受価格は報道でも出ていない。 (S4)
2027.02.01(予定)
執筆時点(2026年10月24日)では未了。実行後の扱いは現時点の開示範囲にない。 (S1)
決議と契約の主体は、クリエイトSDホールディングス(3148)の連結子会社である株式会社クリエイトエス・ディー。売り手は株式会社セカンドセブンと株式会社サードセブンである。 (S1)
対象は横浜市・横須賀市・大和市に店を構える医療モール型調剤薬局4店舗。移るのは店舗の事業であり、売り手2社の株式は取引の対象に含まれない。株式の持分は動かず、移転する資産・負債の明細も開示原文に記載されていない。 (S1)
譲受価格について、開示原文は金額を載せていない。二次報道も金額には触れず、非公表のままである。本稿は金額を推計せず、未開示のまま扱う。 (S1) (S3) (S4)
主張の根拠と開示の範囲根拠の中心は2026年10月19日の適時開示1本である。譲受価格・対象業績・店舗名は一次開示に記載がなく、グループ全体16店舗の補足は二次報道のみに基づく。本稿は推計を行わない。
- FACT
- 2026年10月19日、クリエイトSDホールディングス(3148)は取締役会で、傘下の株式会社クリエイトエス・ディーによる調剤薬局4店舗の事業譲受を決議した。株式会社セカンドセブンと株式会社サードセブンとの間で事業譲渡契約を同日に締結している。対象は横浜市・横須賀市・大和市の医療モール型調剤薬局4店舗である。譲受の予定日は2027年2月1日。本稿執筆時点(2026年10月24日)は譲受前で、契約の締結までが済んだ段階にある。譲受価格は開示原文に記載がなく、二次報道でも非公表のままである。 (S1) (S4)
- ANALYSIS
- 譲受けの単位は4店舗の事業であり、移る資産・負債・契約の範囲を譲渡契約が決める方式と読める。買い手の公式説明は、医療モール型薬局を神奈川県内の既存ドミナントエリアに取り込み、地域の利便性・専門性とシナジーを強化するというもの。864店舗の地域集中出店の延長に小規模な事業譲受を置く進め方と整理できる。 (S1)
- HYPOTHESIS
- 仮説として、医療モールの処方箋導線と既存店舗網の近接性が、患者接点と運営効率を同時に強める可能性がある。ただし対象4店舗の売上・処方箋枚数・統合コストは未開示で、定量効果は本開示からは検証できない。
2026年10月24日時点の公開情報。以降の章は、開示事実を土台にしたRAXUSの分析・仮説です。根拠資料を見る ↓
02 / BACKGROUND
同じ店を増やすにも
買い方は二つある
薬局網を広げる経路は、会社を取得する方法と事業を引き取る方法に分かれる。本件は後者である。
事業譲受では、契約が承継の範囲を決める。対象に入った資産・負債・契約が買い手へ移り、入らなかったものは売り手側に残る。会社を丸ごと取得する方式と違って、何を移すかを取引ごとに設計できるのがこの方式の特徴である。 (S1)
本件での買い手が最初に受け取るのは、4店舗で営まれる調剤と販売の業務である。売り手グループの株主構成は本件で動かない仕組みであり、グループの意思決定にも取引は触れない。移転する資産・負債の明細は未開示のため、承継の中身は現時点で確定しない。 (S1)
売り手側の視点も添える。4店舗だけを切り出す譲渡は、会社の存続と両立する形である。グループ全体の店舗の扱いは、本件の開示範囲にない。 (S3)
03 / STRATEGY
864店舗の地図に
医療モールを足す
買い手の公式説明は、地域の利便性と専門性の強化である。本稿はこれを地域ドミナント戦略の増分として読む。
クリエイトエス・ディーはドラッグストアと調剤薬局を軸に、デイサービス・有料老人ホーム等も展開する。出店は関東・東海に集中し、公表時点のドラッグストア・調剤薬局は合わせて864店舗である。 (S1)
本件の公式な目的は、医療モール型薬局を神奈川県内の既存ドミナントエリアに取り込み、地域の利便性・専門性とシナジーを強化することとされる。 (S1)
買い手の説明する対象4店舗の強みは、複数の診療科と近接した医療モール立地、患者・医療機関との関係、安定した処方箋応需である。薬局が診療科の近くに立ち、ドラッグストア網が同じ生活圏を覆うとき、地域一単位で見た患者との接点が増える。本件の増分は、店舗数の足し算以上に、地域の機能の足し算として設計されていると読める。 (S1)
同じ方向の足跡が直近1年にある。M&A Onlineの関連案件一覧では、2026年5月のやおふく、2025年10月の八百半HD、2025年8月のサンエフの子会社化が本件と並ぶ。各件の公式原文と完了の確認は別途必要としつつ、小規模な取引の積み重ねで網を厚くする進め方は本件と共通すると整理できる。 (S3)
04 / COMPANIES
買う側は864店舗
売られるのは4店舗
規模の差が開く取引である。両者の姿を、開示されている範囲だけで並べる。
買い手のクリエイトエス・ディーは、ドラッグストア・調剤薬局を軸に介護・福祉の施設も展開し、関東・東海で地域集中出店する。親会社のクリエイトSDホールディングスは証券コード3148の上場企業である。 (S1)
売り手のセカンドセブンとサードセブンについて、開示原文は会社の規模を伝えない。対象事業の売上高・営業利益・処方箋枚数は記載がなく、4店舗の店舗名一覧も開示されていない。見えない規模を、本稿は推計で補わない。 (S1)
神奈川県内(横浜市・横須賀市・大和市)の医療モール型調剤薬局
- 対象店舗数4店舗 (S1)
- 対象事業の売上高未開示
- 処方箋枚数未開示
- 譲受価格未開示
- 会社株式は対象に含まれず、移るのは4店舗の事業 (S1)
- 店舗名一覧は未開示 (S1)
クリエイトSDホールディングス(3148)の連結子会社
ドラッグストア・調剤薬局を軸に、デイサービス・有料老人ホーム等も展開
- 店舗数864店舗(ドラッグストア・調剤薬局計、2026年10月19日時点) (S1)
- 関東・東海での地域集中出店 (S1)
- 直近の関連M&Aは2026年5月やおふく、2025年10月八百半HD、2025年8月サンエフ(M&A Online一覧 (S3))
05 / UNDISCLOSED
開示されていないのは
値段と中身である
一次開示が沈黙する項目を、推測で埋めずに並べる。
記載がないのは、譲受価格、移転する資産・負債の明細、承継する従業員の範囲、個別の契約条件である。対象4店舗の売上高・営業利益・処方箋枚数、店舗名一覧も未開示で、アドバイザーの記載も確認できない。 (S1)
二次報道の補足は売り手グループの店舗数にとどまり、価格には触れない。報道の数字を対象の規模へ読み替えないことが、本件を読むときの最低限の線になる。 (S3) (S4)
次の確認点は2027年2月1日の譲受実行と、その前後の完了公表である。対象店舗名や承継範囲の明細が開示されるかどうかは、2026年10月24日時点で未確認である。 (S1) (S2)
06 / LESSON
密度の単位が
店舗数から地域へ移る
本件の意味は、4店舗という規模からは読めない。864店舗の地図にどう足されるかで決まる。
二次報道による売り手グループの規模は、4社合計で16店舗である。本件はそのうちの4店舗が動く取引で、残りの店舗の扱いは開示範囲にない。 (S3)
仮説として、2027年2月1日の譲受実行後の完了公表と承継明細は、薬局M&Aで「何を移すか」を契約がどう切り分けたかを示す具体的な資料になる。用地と建物が拡張の限度になる地域では、小規模な事業譲受の積み重ねが既存チェーンの現実的な一手になり得る。
神奈川の地図で、4店舗がどこの医療モールに立つか。その所在が明らかになったとき、この取引の値段は初めて語れる。


