発表は、ベルリンで連邦政府が主催した「Invest in Germany Summit」で行われました。AmazonのChief Global Affairs and Legal OfficerであるDavid Zapolsky氏が、2027年のドイツへの投資計画を明らかにしました。同社の説明によると、2010年からのドイツでの累計投資は1,000億ユーロを超えています。
「ドイツの企業、コミュニティ、クリエイターが競争し成長するために必要なインフラと道具を持てるようにしたい。」
We want German businesses, communities, and creators to have the infrastructure and tools they need to compete and grow
全体
- 金額・時期
- 160億ユーロ超、2027年
- 内容
- データセンターとAIインフラ、Amazon Leoの衛星インターネット、物流プロジェクト、Prime Videoの新作制作など
AWSフランクフルト
- 金額・時期
- 48億ユーロ、2027年まで
- 内容
- AWS欧州(フランクフルト)リージョンの拡張。クラウドとAIサービスの需要対応が目的
研究所
- 金額・時期
- ベルリンに2か所目、開設中
- 内容
- ロボティクスとAIの研究所。ベルリンの研究拠点が2倍になり、応用科学者やロボティクス機器・ソフトウェア技術者の採用を見込む
物流
- 金額・時期
- 既発表分で新規雇用3,000人超
- 内容
- バート・ヘルスフェルト、ドルトムント、ヴェルネの既存Fulfillment Centerの近代化は2027年完了予定。コブレンツなど3か所は2028年まで継続。ツヴァイブリュッケンで開所、ケンネルンで建設中
Prime Video
- 金額・時期
- 2027年末までに15作品以上
- 内容
- 映画『Der erste letzte Tag』や『Drive – The Pretenders』、番組『Holey Moley – Minigolf Extreme』などドイツでの新作制作
出典はAmazonプレスリリース。160億ユーロの全額がAI・クラウド投資ではなく、AWSの48億ユーロもクラウドとAIを含む範囲。物流の新規雇用3,000人超は今回より前に発表済みのプロジェクトの合計。
クラウドとAIの部分では、48億ユーロを2027年までのAWS欧州(フランクフルト)リージョン拡張に充てる計画です。同リージョンは2014年10月に開設され、ドイツのデータセンターで提供しているAWS European Sovereign Cloudは2026年1月から一般提供されています。Amazonのドイツでの恒久雇用は4万人超で、うち3,000人がAWSの従業員です。
連邦のReiche経済エネルギー相は、高性能データセンターがデジタル経済の基盤であり、この種の投資がドイツの国際的な技術競争での地位と雇用を強めるとする声明を出しました。衛星インターネットのAmazon Leoは、欧州の打ち上げ企業Arianespaceと24回の打ち上げ契約を確保しており、経済調査のOxford Economicsの試算では欧州での経済効果が2番目に大きい国がドイツになるとしています。
発表は「計画」であり、160億ユーロの内訳のうちAI・クラウドに直接かかる部分は、現時点でAWSフランクフルト向け48億ユーロが明らかにされているだけです。データセンターのGPU台数、新設・拡張施設の稼働時期、AI専用投資の規模は公表されていません。投資の実行状況は2027年以降の進捗で確認することになります。
出典
- Amazonプレスセンター「“Invest in Germany Summit”: Amazon Announces 16 Billion Euro Investment in Germany in 2027」2026年10月20日公開。160億ユーロ超の2027年投資計画、対象範囲(データセンター・AIインフラ、Amazon Leo、物流、Prime Video)、AWS欧州(フランクフルト)リージョンへの48億ユーロ(2027年まで)、ベルリンに2か所目のロボティクス・AI研究所、2010年以来1,000億ユーロ超の累計投資、恒久雇用4万人超(うちAWS 3,000人)、物流の近代化スケジュール。2026年10月21日に本文確認。
出典の確認日 2026.10.21