NEWS & DOCUMENTARYAIと人間のこれから。
RAXUS AIAIのいまを確かめて届ける。
LATEST EDITION

Pigment、シリーズEで2.5億ドルを調達 評価額23億ドル、ARR1億ドル突破を公表

企業の予算と業績管理を扱うPigmentは2026年10月21日、シリーズEで2.5億ドルを調達し、評価額は23億ドルになったと発表しました。EQTが運用するScaleup Europe Fundがラウンドをリードし、NVIDIAによる出資が計画に含まれています。同社は今年、年間経常収益(ARR)1億ドルを突破し、前年比でおよそ2倍になったと説明しています。

リード投資家はScaleup Europe Fund(EQTが運用)です。WIL(World Innovation Lab)と既存投資家のGreenoaks、ICONIQ、IVP、Meritechが参加しました。NVIDIAの出資はプレスリリースでも「予定(planned)」と表現されており、すでに完了した投資ではありません。

「企業の経営計画は、この先数年で過去30年以上の変化を経験します。レガシーツールは置き去りにされ、世界で最も先進的なAI企業が今や経営計画をPigment上で回しています。投資家の後押しのもと、あらゆる企業にとって自律型計画を現実にするため、私たちは急速に進んでいます。」

Enterprise planning will change more in the next few years than it has in the last thirty. Legacy tools are being left behind, and the world's most advanced AI companies now run their planning on Pigment. With the backing of our investors, we are moving fast to make autonomous planning a reality for every enterprise.

Pigment共同創業者Eléonore Crespo氏・Romain Niccoli氏、プレスリリース、2026年10月21日付
図解PigmentのシリーズE調達の概要
  • 調達額

    内容
    2.5億ドル
  • 評価額

    内容
    23億ドル
  • リード投資家

    内容
    Scaleup Europe Fund(EQTが運用)
  • 参加

    内容
    WIL(World Innovation Lab)、既存投資家のGreenoaks、ICONIQ、IVP、Meritech
  • NVIDIA

    内容
    出資を予定。完了は別途
  • ARR

    内容
    2026年に1億ドルを突破。前年比約2倍(会社公表)
  • AI利用

    内容
    新規指標の85%をエージェントが作成。アカウントの84%が毎週AIを利用(会社公表)

調達・投資家はプレスリリース、ARRとAI利用は会社公表値。NVIDIA出資は予定で、完了を示さない。

ARRは監査済みの年間売上高と同じではありません。利用率の数字も会社公表値で、独立した検証はされていません。

Pigmentは予算編成、業績管理、シナリオ分析を単一のモデル上で行う企業向けプラットフォームです。独自の計算エンジンGraphiteは特許出願中で、数千人の利用者とAIエージェントが統制された1つのモデル上で同時に作業でき、数千億規模のデータ点を決定論的で追跡可能な計算で処理すると会社は説明しています。化粧品のロレアルは、世界9万5,000人超の従業員を対象とする給与計画ツールをPigmentへ置き換える選択を最近しました。

AI利用の数字は会社公表値です。新しく作成された指標の85%がエージェントによるもので、アカウントの84%が毎週AIを利用しています。85%は新規指標に限った割合であり、経営計画業務全体の自動化率ではありません。過去9か月で50以上のAI機能を出荷し、中心となるModeler Agentは自然言語の指示から計画モデルと画面を作ると説明されています。次のPlanner Agentは計画サイクルを端から端まで実行する位置づけですが、提供時期は公表されていません。

調達資金はGraphiteの改良、エージェント開発、エンジニアリング組織の拡充に充てる計画です。Danone、Siemens、Snowflake、ServiceNow、Unileverなどの大企業に加え、Anthropic、ElevenLabs、Uberが計画基盤として利用していることを会社は挙げています。利用率とARRの伸びが続くかは、今回の公表値を追跡する中で確認することになります。

出典

  1. Pigment newsroom「Pigment raises $250M at $2.3B valuation」2026年10月21日公開。調達額2.5億ドル、評価額23億ドル、リード投資家(Scaleup Europe Fund/EQT運用)、参加投資家(WIL、Greenoaks、ICONIQ、IVP、Meritech)、NVIDIA出資の予定、ARR1億ドル突破と前年比約2倍、新規指標の85%がエージェント作成、Graphiteの説明、ロレアルの採用。2026年10月21日に本文確認。
  2. Pigment blog「Fuel for the frontier: Pigment announces $250M Series E funding round」2026年10月21日公開。アカウントの84%が毎週AIを利用、過去9か月で50以上のAI機能、Modeler AgentとPlanner Agentの位置づけ。2026年10月21日に本文確認。

出典の確認日 2026.10.21

KEEP EXPLORING

あわせて読みたい記事と映像

企業・人物の記事一覧
  1. American Express、世界の職位の約5%削減へ――再編費用3億3,600万ドル、AIエージェントの接続は承認済みAPI/MCPに限定

    American Expressは2026年10月23日の2026年第3四半期決算で、3億3,600万ドルの再編費用を計上し、世界の職位の約5%を削減する見通しを明らかにしました。CEOはAIエージェントによる決済を成長領域と位置づける一方、外部エージェントの接続は承認済みAPIまたはMCPチャネルに限定する方針を示しています。

    記事を読む
  2. AmazonのJassy CEO、AWSの大型容量は2026年分が売約済み・2027年大半と説明 2026年の設備投資は約2,200億ドル

    AmazonのAndy Jassy CEOは2026年10月23日公開のa16zポッドキャストで、AWSの大口計算容量について2026年分は売約済み、2027年分は大半が売約済み、2028年分も相当部分が契約済みと述べました。オンデマンドやEC2、Bedrock向けには一定の容量を残すと説明しています。2026年のAmazon全社の設備投資は約2,200億ドルの見通しです。契約済み容量の金額や数量は公表されていません。

    記事を読む
  3. Higgsfield、Series B延伸にNVIDIAとTCVが参画 追加額は非公表、企業向け広告制作を拡大

    AI動画・画像生成プラットフォームのHiggsfieldは2026年10月23日、8月のSeries Bの延伸ラウンドにTCVとNVIDIAが新規出資したと発表しました。追加の調達額と更新後の評価額は公表されていません。同社は9月に年換算売上10億ドルを超えたと公表済みで、ブランドや代理店の広告制作を主戦場に拡大しています。

    記事を読む