需要の伸びと売上の伸びを分ける
Data Center & Networks市場の需要は前年同期比で3桁成長した。同社は純粋なデータセンター分野の売上について、強い2桁成長と説明している。3桁成長を売上高の伸びと読み替えることはできない。
需要は大規模クラウド、コロケーション、AI向けクラウドなど幅広い顧客に広がった。プレハブ設備、配電・保護設備、冷却が売上成長を支えた。ただし、グループ売上114億6000万ユーロはAIデータセンターだけの売上ではない。
全社
- 売上高
- 114.60億ユーロ
- 成長率
- +16.9%
エネルギー管理
- 売上高
- 96.15億ユーロ
- 成長率
- +18.8%
産業自動化
- 売上高
- 18.45億ユーロ
- 成長率
- +8.1%
出典は公式Q3資料4ページ。成長率は前年同期比のオーガニック成長率。全社は下の2事業の合計で、AI向け売上の内訳ではない。
配電・UPS・冷却がシステム事業を支える
事業モデル別ではシステム事業がオーガニックで22%成長した。データセンター向けのプレハブ設備、三相UPS、冷却などが伸びた。UPSは停電時などにも電力供給を続ける無停電電源装置を指す。
報告ベースの全社売上成長率は17.9%だった。オーガニック成長率は為替や連結範囲の変動などを調整するため、報告ベースとは一致しない。
通期目標は将来の見通し
2026年通期の売上成長目標をオーガニックで12〜14%、調整後EBITAの成長目標を同18〜21%へ引き上げた。調整後EBITAは同社が定義する利益指標で、純利益やEBITDAとは異なる。
通期目標は経営陣の見通しであり、達成済みの業績ではない。同社は中東の混乱による供給網やインフレへの影響も挙げる。今回の発表は四半期業績の更新で、10月5日に発表したPTC買収契約とは別の出来事だ。
出典
- Schneider Electric「Q3 2026 Revenues」2026-10-16公表。2〜4ページの売上・需要・事業別内訳、11ページの通期目標、13ページの成長率定義を確認。2026-10-17確認。
- Schneider Electric「Financial results」Q3発表日と最新の掲載状況を確認。2026-10-17確認。
出典の確認日 2026.10.17