Dream-1は、学習時に扱ったことのないロボットをゼロショットで動かすことを目標にしたWorld Action Modelです。両腕と平行グリッパーを持つ機体を対象に、カメラ映像と自然言語の指示から動作を出します。会社は2026年2月にDreamZeroの研究を公開した元NVIDIAロボティクス研究者のチームで、今回ステルスから離れました。
Dream-1
- 公表された内容
- 1時間3ドル。1回の呼び出しで1.6秒分の動作を返し、1時間は2250回の呼び出し。動作1回あたり約0.0013ドル
Dream-1-flash
- 公表された内容
- 1時間2ドル。速く軽いモデル。動作1回あたり約0.0009ドル
出典はDream Labsの2026年10月19日研究記事。APIの時間単価と換算値を整理した図で、通信や保守など別途の費用は含みません。
ゼロショットの根拠として、会社は未経験の27機体を対象にシミュレーション評価を公開しました。1機体あたり300回のロールアウトで、うち150回は50課題の言語追従、150回は150課題の未経験課題への転用を測ります。実機では18年前に登場した研究用ロボットPR2を含む両腕機体での動画を示しています。ただし性能はロボットの逆運動学の実装に依存し、機体ごとの差も大きいと会社自身が認めている。
第三者の評価もあります。公益法人Robocurveは10月18日、RoboDojo-RC Tier 1の測定でDream-1が59点、比較したOpus 5.5とGemini 4 Argonは48点と報告しました。試行あたり費用ではGemini 4 Argonの16分の1、最速のLLMであるGPT-6 Astraの1.7倍の速さと同報告は説明しています。
ゼロショットで足りない場合の選択肢として、自分のロボットのデータで調整するFaaS(Fine-tuning-as-a-Service)を用意しています。5分程度のデータで言語追従が改善した例を12機体中10機体で示し、グリッパーと違う形の手を持つ機体では77分や98分のデータを要した例もある。
調達はB CapitalとKindred Venturesが主導し、a.capital、Unusual Ventures、SV Angel、Wing VC、Scribble VC、Adrian Aoun氏が参加しました。共同創業者で最高経営責任者のJoel Jang氏は「ハードウェアは準備できている。足りないのはどのロボットでも使える頭脳だ」と述べています。資金は主に計算資源に使う計画です。
安全面の限定は明示されています。Dream-1は研究ベータで、安全が重要な用途では検証されておらず、実機での安全性を保証しません。企業評価額、売上、導入台数も公表されていません。ロボット本体と知能モデルを分ける分業が成立するかは、実環境でのタスク完了率にかかっています。
出典
- Dream Labs「Zero-Shot to New Robots: Introducing Dream-1」2026年10月公開。Dream-1とAPIの公開、9000万ドルのシード、27機体×300回の評価設計、料金(3ドル・2ドル)と呼び出し回数、Robocurve評価、FaaSの例、制約の説明。2026年10月20日に本文確認。
- Dealroom News「Dream Labs lands $90M seed to put one brain inside any robot」2026年10月19日公開。B CapitalとKindred Venturesの主導、参加投資家、Joel Jang氏とDaisy Cai氏の発言、20超のハードウェア提携。2026年10月20日に本文確認。
出典の確認日 2026.10.20